十二社熊野神社氏子の西新一睦が新造を進めてきた大神輿が完成し、6月17日午前、熊野神社で引き渡され、清祓式が行われました。

新造神輿は、中台祐信作による唐破風造り大神輿(二尺五寸)。屋根は唐破風型で梨地塗り仕上げ。屋根の頂きには大き く美しい鳳凰がのり、四隅の蕨手には龍も。八咫烏や四神の彫刻、煌びやかな板瓔珞・角瓔珞と 実に華やかな装いです。

清祓式は、新型コロナウイルス対策として三密にならないよう配慮し、参加人数も最小限で行われました。熊野神社の伊藤綾野宮司によるお祓い、祝詞奏上、参列した総代、大神輿造営委員会の各氏による玉串奉奠とつつがなく進み、青木伸浩総代・造営委員会会長の発声で乾杯致しました。

式の後、青木総代が「二代、三代に亘って先達から待ち焦がれたお神輿が、やっと私どものまちにやって参りました。偏に熊野神社のご加護の下で今日の日を迎えられました。本来ならご奉納、ご奉仕をいただいた皆様と今日の日を御礼方々御祝いするべきところですが、こういう状況ですので、大変心苦しいですが内々でお披露目となりました。一年一寸お休みをいただいて、来年くらいにまた賑々しく皆様方にお披露目をする機会をいただきたいと思います」。

続いて粕谷健二総代が「神輿委員会の若い人を中心に、町の皆様のご協力で造営することが出来ました。50年、100年と引き継がれるお神輿。今日は記念すべき一日です」との挨拶がありました。